商工省は、財務省、計画投資省と国家銀行から、電気料金引き上げの提案があったとして、2015年じゅうの値上げの方針を固めた。しかし、今月19日のテト(旧正月)までは、値上げは行わないと、ド・タン・ハイ副大臣が今月初旬の会見で明言している。

電気料金引き上げの提案は、2013年8月以降初めてとなる。

ベトナムエネルギー協会のチャン・ヴィエット・ガイ議長は、ベトナムの電気料金が1キロワットあたり平均1537ドンで、市場における電気価格の75-80%に相当するなど、国際的にみてもかなり安いと指摘。このため、電力業界の利益率は2~3%と低く抑えられる結果となり、電力各社の財務状況に見合わないものになっているとして、値上げを支持した。

一方、ハイ副大臣は、テト前には値上げはしないことを明言。さらに、ベトナム電力公社(VEN)がテト後に値上げを申請した場合でも、「いかなる決定がなされるにせよ、省として詳細な事前検討を行う」と約束した。