ベトナムのお正月は、旧暦のテト(旧正月)をとても大切にしています。日ごろは近代的なライフスタイルになっていますが、「旧正月は伝統的に過ごしたい」というベトナム人が多いようです。(VNLハノイ)

昔ながらのテトは、遠い場所で働く家族が帰省して集まり、おいしい伝統的な料理を食べたり、ジャムなどといっしょにお茶を飲んだりすることが楽しみです。一方で、若い家族や若者の間では最近、テトに旅行に行くことも増えています。

この時期、両親から子どもに、また、子どもから高齢の両親に、お年玉をあげる習慣があります。そして、お寺や神社やお祭りなどに行きます。とても楽しい時間です。

 

 アオザイもよく着ます。ベトナム人であることを実感できて、楽しいです。

ベトナムの旧正月に欠かせないものは、餅米から作ったバンチュン(Banh Chung)と桃の花、それにジャムとお茶です。

バンチュンは餅米と豆と豚肉から作ります。生地は、La Dongと呼ばれる葉っぱで四角く包まれます。これを8~12時間煮て、ローラーや平らな形の重い物で圧縮します。とてもおいしいです。

 

 

桃の花は、ベトナムの春、旧正月ごろに咲き、家々に飾られます。最近、都市部の若い人たちの間では、高原に行って、野生のきれいな桃の花を買い求め、持ち帰って飾る人も多いです。野生の桃の花は街中でも売られているので、それを買って飾ることもできますよ。ベトナムでは男性も女性も、子どもも桃の花が大好きです。

 

ジャムは、いろいろな果物から作ります。
一番簡単に作れるジャムは、ココナッツジャム。まだ柔らかいココナッツを薄く、長く削ぎます。それを、ココナッツの油分を減らすために、水で洗い、砂糖とミルクで 混ぜて炒めます。チョコレートの粉や香りのいい葉、イチゴのジュースなどを好みに応じて追加しても、とてもおいしく、きれいな色に仕上がります。汁気がなくなれば完成です。

 

 

ココナッツジャムは簡単に家で作れます。家で作って、テトに楽しみます。

今年は、2月18日~21日がテトで、19日が新年1月1日になります。この時期をベトナムで過ごす予定のある方々は、ベトナム風のテトを楽しんでくださいね。