注目されるベトナムの4G 年末までにサービス開始?

光ファイバー並みの高速なデータ通信が可能な第4世代無線移動体通信(4G)のサービスが、ベトナムで2015年末までに開始されそうだ。専門家らは、4Gが広く一般に普及することで、ベトナムの国際的競争力が高まるとみている。情報通信省無線周波数管理局のドアン・クアン・ホアン局長によると、ベトナムでは、最新の通信技術の動向をにらみながら、4G導入に力を注いできた。

ホアン局長によると、ベトナムは、他の国々同様、すでに4Gの周波数帯を確保。アクセシビリティーや効率アップのために、4G環境の整備に力を入れてきた。

「周周波数帯ごとの利用権の競売が今年末か2016年の初めにまでに実行されることになっている」と話す。

いつ、どのようなタイミングでサービスを開始するかについては、まだ議論がある。現在普及している3Gの場合、ベトナムは決してを早期導入国ではなかった。しかし、逆にそれが好結果につながった。導入当時、携帯電話の対応機種の価格が手ごろになっており、これが、普及の追い風となった。

あるネットワークプロバイダーによると、モバイル通信を使う顧客の30%が3Gを使用しており、その数字は今年末までに50%にまで上昇しそうだ、という。

クアルコムベトナム・カンボジア・ラオスのティユー・フォン・ナム・マネジャーは新聞紙上で「ベトナムはすでに4Gサービスの準備が完全にできている」と話している。カギを握る4G対応スマートフォンの価格も、非常に手ごろになってきている。

「2015年の4G開始は、ユーザーとネットワークプロバイダーの双方に利益を生むでしょう」とナム・マネジャー。エリアに関しては、ハノイやホーチミンといった大都市でのサービスを充実させるべきだ、としている。