4月10日、ベトナム全国でバイクや電動自転車などに乗るさいの子どものヘルメット着用が義務化された。増えている子どもの交通事故対策の一環で、今後は交通警察が違反を取り締まり、罰金も科す。

交通警察のグェン・バン・クィ大佐によると、ベトナムの道路交通に関する規則では、16歳-18歳の子どももバイク、電動バイク、電動自転車を運転することができる。交通法規に違反すれば、交通警察が大人同様に取り締まり、罰金などを科すが、罰金の金額は「成人に対する罰金の半額を超えないもの」とされている。

親などの大人が運転するバイクに子ども(16歳~18歳)を同乗させる場合、子どもがヘルメットを被っていない、もしくは、ヘルメットの品質が不良だった場合、運転手のみではなく同乗者の子ども本人にも罰金が科せられる。ただし、子どもが6歳-14歳の場合は、子どもの罰金は免除される。

上記の交通ルール違反の罰金は10万ドン-20万ドン。電動自転車などの運転者が16-18歳の場合であっても適用される。

また、14-16歳の学生がヘルメットをかぶらずにバイク、電動バイク、電動自転車に運転した場合、もしくはヘルメットの品質が不良だった場合にも、警告が与えられる。この場合、罰金はないが、警察が警告の記録を作って交通安全の秩序を維持する。

クィ大佐によると、未成人が電動自転車などを運転中に交通違反した場合、電動自転車などは没収され、学生の保護者が罰金を払いに来なければならない。学生は、学校に遅れないように、警察が学校まで送る。警察は毎週、教育局に違反書を送り、同局経由で各学校に連絡が行く。所属の学生が交通違反をした場合、学校は教育的指導などを行なう。

警察は法律施行の3日前から、ヘルメット着用を周知するためにハノイ市内で宣伝活動を展開。施行後は各地で、交通取り締まりを強化している。