東南アジア屈指のヘリ会社に VNH サウス、安全運航30年 2

ヘリコプター輸送を展開するベトナムヘリコプターの支社、南ベトナム ヘリコプター会社(Southern Vietnam Helicopter Company=VNH サウス)は、今やベトナム国内のみならず東南アジアのリーディングカンパニーへと成長した。安全運航を続けて30年。同社の発展を支えるのは、パイロットをはじめとする経験豊かなスタッフと、徹底した訓練からもたらされる質の高いフライトだ。

年間フライト15000時間
同社の自慢は、過去30年間にわたる計25万時間以上の安全運航だ。この記録を支えているのが質の高い人材だ。5000時間以上の飛行時間を誇る経験豊かな操縦士40人を抱え、うち20人の飛行時間は1万時間を超えている。彼らの多くは非常に高度な技術を要求される石油、ガス基地へのフライトもこなす。さらに、技術者チームもロシア、ウクライナ、仏など海外で訓練を受けている。

こうした優秀な人材と充実した設備によって、同社は数多くの企業向けフライトを安全に運航してきた。現在、1日30回、計数百人の乗客を乗せ、年間15000時間のフライトを行っている。

乗客や貨物を運ぶだけでなく、VNH サウスのパイロットは、たとえば石油やガス基地の吹き出し口を交換する作業(2010年4月のクーロンJOC 、2014年6月のプレミア・オイル)など、非常に難易度の高いミッションにも成功している。

さらに、ヘリコプターのリースや操縦士を派遣することでヘリコプターサービスを“輸出”。ノルウェーやマレーシア、東ティモール、インドなどにも進出し、海外市場も開拓してきた。こうした取り組みは、同社に2700万㌦(約32億円)の収入と、世界的な評判をもたらした。

VNHサウスは、ビジネスとともに、VIPを運ぶスペシャルフライトや海軍のパイロット養成、海洋防衛など、国防面でもさまざまな任務に就き、そこでも安全性を証明してきた。

《つづく》