コーヒー生産20%減に 悪天候が影響

ベトナム・コーヒー・カカオ協会は、2014-15年のコーヒー生産量が、昨シーズンに比べて20%減少となったと発表した。主要産地での水不足などの悪天候が響いたという。

同協会では、コーヒーの木の老齢化も影響していると指摘。さらに、天候不順が現在も続いているため2015-16のコーヒー豆にも影響が出ると予測しており、来季の生産量も減少する可能性があるとした。

コーヒー豆の生産量減少により、農家らは手元にある豆を売らずに価格上昇を待つ傾向が見られる。税関総局のデータによると、この影響で1-4月のコーヒー輸出総量は前年同期比41.8%減の46万5000トン。金額では総額9億6800万ドル(前年比39.4%減)に落ち込んだ。

一方で、コーヒーの国内市場価格は、国際市場での価格よりも1トンあたり150ドルも高く、農家が豆を売るか売り控えるかの判断は今後の値動き次第だと、同協会ではみている。