若者ボランティア、ローラースケートで歩行者用道路を警備 ホーチミン市

今年から歩行者専用道路になったホーチミン市のグエンフエ通りで、警備を行っている若者ボランティアたちが、ローラースケートでの巡回活動を始めた。業務が効率化できたうえ、通行人や観光客にも好評だという。

写真=ローラースケートで警備中の若者ボランティア
グエンフエ通りのボランティアたちは、通行人らにごみのポイ捨てなどを注意したり、観光客の道案内などをしたりするほか、スリなどの犯罪啓発や警戒活動を行っている。活動は午前と午後の2回。午前7時から13時と、13時から23時までの時間帯にわけて、それぞれ6人ずつが巡回を行っている。

ローラースケートを使った巡回活動は、ホーチミンの人民委員会が検討したもので、今回12足のローラースケートを提供した。ローラースケートで巡回することで、ボランティアらは歩行者専用道路でも素早く移動することができ、通りで起こるさまざまなトラブルなどに迅速に対処できたという。

ローラースケートで警備をしているボランティアの一人によると、「ローラースケートを使うことで移動時間が短縮でき、仕事の効率が上がる。さらに、思ったより疲労も少ない」と利点を上げた。メンバーらは、上手にローラースケートで移動できるようになるまでに約1カ月間練習した。当初は転んだりすることも多かったが、急速に上達し、人々の安全をまもるために、みんながんばっているという。

ローラースケートでの警備を見た市民らは好印象で受け止めており、「気に入った」「賛成する」という声が多く聞かれた。ニャータンからホーチミンを訪れていたタン・タムさんは、「ローラースケートでのボランティア警備員がとても親切だった。移動も早く、困った人にすぐに対応できるのですごいと思う」と話していた。