米国でこのほど出版された刺青研究書で、ホーチミン市のタトゥーイスト（彫師）が、世界の著名タトゥーイスト100人の1人として紹介されている。

この本はアンナ・フェリシティ・フリードマン氏の「The World Atlas of Tattoo」（イェール大学出版）。紹介されたタトゥーイストは、グエン・ダン・チェンさんで、一般にはダニス・グエンの名前で知られ、アジアの16人のアーチストの一人として、紹介されている。ベトナム人で紹介されているのは一人だけ。

「The World Atlas of Tattoo」は、欧米や中東、アジア、アフリカ、オーストラリアなどの刺青の歴史から実例まで、700枚に及ぶカラー図版と、専門家の文章で構成。元々は民族的、土着的な刺青が、時代とともに複数の文化がミックスされたハイブリッドなものへと変遷していく過程をたどっている。

チェンさんは37歳で、ナタンからホーチミン市に移住。約10年間、アートの勉強と創作活動を続けてきた。彼は、他の数人のタトゥーイストとともにダウンタウンにあるタトゥー・ショップに通っている。