日本政府が「女性健康センター」設立支援

日本政府はこのほど、ベトナムに「女性健康センター」を設立、運営するために、33万1980ドルの無償資金協力を行った。ベトナム女性の健康促進とともに、助産師の技術向上のための教育や草の根レベルの交流を展開していく。

贈与契約の署名は3月初旬に行われた。在住ベトナム日本大使館と、運営団体となる日本の公益財団法人、ジョイセフ(JOICFP)などが出席した。

ジョイセフがベトナム助産師会と連携して展開する「女性健康センター設立と助産師能力向上プロジェクト」は、実施から2年目。第1年次には贈与を受けた約59万ドルを活用し、ベトナム北中部のトゥアンティエン・フエ省に生涯にわたり女性の健康を守る「女性健康センター」を建設した。センターは、この3月1日開所した。

2年次にはこの施設を拠点として、人材育成や健康教育の普及を展開する予定。中部地方トゥアティエン=フエ省、クアンチ省、クアンビン省の都市部から遠い農村地域などで活動する助産師を対象とした技能向上訓練や研修などを提供する。また、地方在住の女性や住民向けの健康教育活動なども展開していく計画。

同プロジェクトの天池なほみプロジェクトマネージャーによると、施設の開所により、これまで以上に多彩な健康保健分野の教育研修や活動が柔軟に行えるという。