ハノイ運輸サービス社(Transerco)はこのほど、ハノイ市人民委員会に、新たな高速バスサービスの導入を提案した。街の中心部とノイバイ国際空港の間を短縮し、空港利用者らのニーズに応えるという。

写真㊤=ホーチミン市では、タンソンニャット国際空港と市中心部を結ぶ高速バス路線が今年3月に運行を始めた
計画の高速バス路線は、ノイバイ国際空港-ハノイ鉄道駅間。従来路線のバス停のうち、8カ所だけに停車し、50-55分程度で空港と駅を結ぶ。

車体はモダンなデザインで、60-80人が乗車可能。旅行客などが大きなスーツケースなどを持ち込みやすいように、シートの間隔を広くした。また、子どもや妊婦、高齢者向けの特別席も設けた。また、利用客は乗車中、無料WiFiが利用できるようにする。

計画では、高速バスの運行は1日80-94便。乗車料金は1人片道3万ドン(約1.35ドル)の予定。ハノイ鉄道駅出発が午前5時10分から午後10時30分まで、ノイバイ国際空港発が6時30分から11:30分まで運行する。

Transerco社では、時間帯と道路やバス車内の混雑ぐあいや、ノイバイ国際空港の飛行機発着スケジュールに応じて、時間帯によって、30分ごとの運行と20-25分間隔での運行を行う計画。

同社のグエン・ホアン・チュン副社長は、「移動時間が短縮できることに加えて、交通が渋滞する道路を避けることができ、車中に荷物用スペースが十分ある」などと空港高速バスには利点がある、と説明した。

現状では、空港とハノイ市内を結ぶバス路線は7番線と17番線があるが、主に、沿線住民や空港職員などに利用されており、旅行客らの輸送が課題となっていた。