今年3月に、はしけ船の衝突で崩落したゲイン橋(ドンナイ省)の架け替え工事が終了し、今月26日午前零時に開通することが決まった。橋の崩落でハノイ―ホーチミン直通列車が一部区間で運休するなど交通の分断が続いており、工事が急ピッチで進められていた。

写真㊤=急ピッチで進められていたゲイン橋の架け替え工事(ドンナイ省)
橋を管理するベトナム鉄道総公社(VNR)傘下のサイゴン鉄道運輸会社(SRT)、ド・クアン・ヴァン支社長がこのほど明かした。

ゲイン橋はベトナム南部ドンナイ省のドンナイ川にかかる全長200メートルを超える橋。崩落前の橋は100年以上前に建築され、鉄道と自動車の運行に利用されていた。事故後、橋の架け替え建設工事が4月1日から行われており、総工費は約1300万ドル。

開通後、6月26~30日の間は、列車はホーチミン市のサイゴン駅を定刻よりそれぞれ1時間遅れで運行する予定という。

ベトナム鉄道総公社が発表した報告書によると、事故は同社の2016年1~5月の売上高に大きな影響を与えた。1~5月の貨物運輸量は約44万8000トンで、昨年の約72.6%にとどまった。また、乗客数も約78万1600人で前年比17.4%減。1~5月の売上高でも34%減の260兆3000億ドン(1166万ドル)と大きく落ち込んだ。