ベトナム国防省の傘下の携帯通信大手、べトテル(ベトナム軍隊通信グループ)はこのほど、ベトナム南部のバリアブンタウ省で国内の通信網と接続される新たな国際光海底ケーブル「AAE-1」の敷設整備に、約5000万ドルを投資した。

敷設工事は、ベトテルと日本電気株式会社(NEC)が手掛け、バリアブンタウ省でこのほど、光海底ケーブルの接続に成功したと発表した。AAE-1は、全長が約2万3000km。ベトナムなどアジア諸国を、中東・アフリカを経由してヨーロッパと結ぶ。

ケーブルの投資総額は8億2000万ドルで、このケーブルが経由する18の国・地域の通信事業者20社が出資している。計画によると、ケーブルは2016年の年末ごろに運用を開始する見通しだ。

運用が始まれば、このケーブルがベトテル接続において重要な役割を果たすインフラ設備となるほか、ベトナムでのインターネット接続の急成長に応えられるようになる。また、ベトテルが投資しているタンザニアやブルンジなどのアフリカ諸国とヨーロッパ各国との接続サービスの向上にも貢献する。