日本と共同設立「東京健康科学大学」フンイエン省に完成

ベトナムと日本の教育協力として進められていた「東京健康科学大学ベトナム(Tokyo Human Health Sciences University Vietnam)」が、ベトナム北部の紅河デルタ地方フンイエン省に完成し22日、記念式典が行われた。看護士や理学療法士など高度な医療技術をもつ人材の育成にあたるといい、今後、学生を募集していく。

記念式典に出席したグエン・ティ・キム・ティエン保健相は、大学設立にこぎつけた関係者らの努力を称え、「同校はベトナム地方部での健康保健の改善に役立つ高度な技術教育を提供してくれることだろう」と期待を述べた。

大学はフンイエン省バンザン郡のエコパーク都市区内にあり、敷地面積は約3.2ヘクタール。第一期整備では約2000万ドルが投資され、大講義室や教室、実技などが行える特殊な訓練室のほか、訓練センターなどが整備された。1200人の学生の教育が行えるという。

今年度は看護学科、理学療法学科、整形外科学(義肢装具学科)の3コースを開設し、学生募集を始めた。来年度は、新たに2つの専攻科を開設する。また、2018年には併設する病院が完成する予定で、フンイエン省の地域医療拠点として活用される。