台風でハノイ旧市街が浸水、はしゃぐ外国人観光客、住民らはうんざり

今月下旬になって発生した台風3号の影響で、8月20日夜、2日間豪雨が続いたハノイ市では、旧市街などの一部で道路が冠水した。外国人観光客が多く集まる一角では、ベトナム人住民がため息をつく横で、外国人観光客が珍体験にはしゃぐ姿も見られた。


欧米からの外国人観光客が多く滞在するハノイの旧市街で、通称「フォ・テイ」と呼ばれる一角は、道路が冠水して水かさが徐々に増え、ついには一帯が水浸しになった。特に、ザ・グ通り、ディンレット通り、タヒエン通り、ルオン・ゴック・クエン通り、ハンバック通りなどで浸水がひどかった。

台風3号が過ぎて丸一日以上たっても、雨が降り続いたのが原因。雨が時折やむことはあっても、総雨量が多く、一帯の排水設備も古かったため、排水が追い付かなくなり浸水した。通りではゴミを収集していた清掃員らも豪雨で一旦作業を中断せざるを得なくなり、雨が止んでから、改めてゴミを引き取って集積場まで運んだ。

外国人バックパッカーの宿泊施設などが並ぶタヒエン通りも水浸しだったが、外国人観光客らは、このようなめずらしい体験に興奮し、はしゃぐ姿が見られた。


町のフォー店の前も川のような状態で開店休業に。


旧市街で遊んでいた若者たちは、おしゃべりしながら、水が引くのを待った。


人気のビール店もこのありさまだ。


水浸しになった旧市街の店では、椅子の上に立って、ビールを飲む外国人観光客も。