夜の中秋節 若者でにぎわうハノイの露天

旧暦8月15日の中秋節(西暦9月15日)は、今年は平日。だが、週末の歩行者天国実施などもあり、ハノイでは10日ごろから露店の出店などが始まり、街は例年より少し長く中秋節の雰囲気に包まれた。期間中は多くの若者が夜の街に繰り出した。

平日にもかかわらず、例年の中秋節と同様、ハノイ市旧市街のハンマー通りなどは、若者を中心に飾り物を求める人々でにぎわった。マスクや帽子、たてがみ、王冠などが人気だという。

友だちと飾り物を選んだり、マスクで仮装したりと、思い思いに楽しむ姿が見られた。
ハノイ市のカウ・ザイ通りに住むトゥンさんは、「中秋節の前は、歩行者天国などで友だちと楽しく過ごし、中秋節当日は、家族や子どもたちと楽しむ」という。

子どもたちも親に連れられて屋台を訪れ、中秋節の飾り物などを買ってもらっていた。

今年、露天で注目を集めていたのは、ポケモンのキャラクター、ピカチュウの耳をイメージした飾りだ。値段は4~5万ドン。スマートフォンで楽しむゲーム「ポケモンGO」がベトナムでも配信が始まったため、女性だけではなく、ピカチュウの耳を付けた男性の姿も。ハー・ドン区に住むチーさんは「流行のゲームだからね」と笑顔を見せた。

夜10時半を過ぎても、ハンマー通りはまだこのにぎわいだ。

市場の管理部が閉場をアナウンスした後も、一帯は買い物をする人で混雑した。