べトテル 第4世代4Gサービス提供へ

国防省傘下の携帯通信大手、ベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)は4日、第4 世代(4G)携帯電話サービスの送受信用装置の生産に成功し、情報通信省から4Gサービスの提供許可を受けたと発表した。2017年第1四半期に全国でサービス提供を開始する。

4Gについての報告を受けるチョン・ミン・トアン情報通信相=写真中央
同社は、2015年12月からバリアブンタウ省で4G試験利用を行っていた。ベトテルによると、同社のサービスは「世界の競合他社のものに引けを取らない」といい、ラオス、東チモールとベトナム国内3省に整備されたインフラを活用して、2017年の第1四半期に運用を開始する。

管轄する情報通信省のチョン・ミン・トアン大臣はこの日、べトテルに4Gサービスの提供許可書を授与した。また、同社関係者から計画やサービスの詳細の報告を受けた。2018年以降は、同社は海外から導入したコアネットワークのかわりに、自社の製品や技術の活用を始める予定。2020年までに電子通信機器やインフラの研究も進め、70%を自前で設計、製造することを目標に掲げている。

ベトテルによると、通信分野に加えてハイテクノロジー製造分野で同社は約10兆ドンの利益が期待できるほか、国防の分野でも通信機械やレーダー、無人飛行機などの製造につながった。また、ベトテルは政府及び国防省から、ハイテクノロジー国防工業関連の複合工業地区の建設を委託されるなど業務内容を拡大させている。

4Gを2G並みの広範囲で展開へ
ベトテルの計画では、4Gサービスを2017年の第1四半期に、1800 MHzのバンドで全国的に提供する予定。2Gサービスの提供地域なみに広い地域に4Gサービスを拡大する考えで、そのために全国に計35000の発信基地局を設ける。料金は、現在より安い月額利用料で提供する予定だという。

トアン情報通信相は、ベトテルにさまざまなインターネットサービスの高速化や価格、利用のしやすさなどの点で、他のインターネット会社とも計画的に協力するよう依頼した。