グエン・フー・チョン書記長は旧正月(テト)の元日(1月28日)、ハノイで党や政府要職らと新年の会合を開き 、あいさつを交わした。チョン書記長は新年を祝うとともに今年の成功を祈念し、「ハノイにはまだ発展の余地がある」と幹部らを鼓舞した。

チョン書記長は、昨年のハノイ市の成果を称え、「首都ハノイは、繁栄と急速な経済成長を経験するとともに、インフラ整備や市民の生活状況の改善が著しく進んでいる」とあいさつした。

ハノイ市は約3300平方メートルの土地に人口約900万人を抱え、市のGDPは前年比8.2%増を達成。市の収入は当初予算見込みの110%にあたる186兆ドンにのぼった。それでもさらに「ハノイにはまだ発展の余地がある」として、行政当局や関係者らに向け、「ベトナムの主要な経済的拠点としての重要な役割を再確認しながら経済発展を加速させ、すべての社会的、経済的な目標を達成させてほしい」と求めた。

同時に文化的なアイデンティティや地域的な特色は守りつつ観光を促進させることや、地方行政や安全保障、社会秩序の維持などにも力を入れることが必要であると指摘。先頭に立って党や国の政治的システム、行政改革を支えているハノイの存在の重要性を強調した。

ハノイ市を代表して、同市共産党委員会のホアン・チュン・ハイ書記が、「不足を補い、制限を乗り越え、目標を達成するために、ハノイはあらゆる努力を行う」として、優美で文化的な近代都市となることを約束した。

チョン書記長は同日、市内のリ・タイト公園にあるベトナム初代皇帝、リ・タイト(李太祖)の像を訪れて線香を捧げた。また、ゴックソン寺を参拝するなどホアン・キエム湖周辺も散策した。

チョン書記長は、テト前には、かつての革命活動家や、党や国家の元主導者ら、ベトナム祖国戦線などの関係者にもあいさつする会合をもった。

会合には、グエン・スアン・フック首相、グエン・ティ・キム・ガン国会議長ら現役の国家要職者らも出席。元共産党書記長のレ・カ・フュー氏とノン・ドゥック・マイン氏をはじめ、チャン・ドゥック・ルオン元首相、グエン・シン・フン元国会議長、グエン・ティエン・ニャン国戦線中央委員会議長(元副首相)などにあいさつした。