タンソンニャット空港、4500万人受け入れ可能に=3年間、20兆ドンで拡張

 7日付のベトナム・ニュース紙(電子版)によると、過密状態のホーチミン・タンソンニャット国際空港の拡張を計画している関係当局はこのほど、同空港の軍用地に新たなターミナルなどの施設を建設することで、旅客受け入れ能力を現在の年間2500万人から4500万人に拡大する計画を採択し、政府に了承を求めることを決めた。拡張に要する建設費は約20兆ドン、期間は3年間という。

 近年の航空市場拡大により、同空港は混雑が深刻化。2016年には1日の発着便数が750便に達し、設計能力を超える3200万人を受け入れた。16年上半期の遅延率は15%を超える。旅客数は今後3年間、毎年30%増が見込まれ、混雑がさらに悪化するのは確実な情勢だ。
 このため同空港の軍用地約29ヘクタールが運輸省に移管され、最大96機が駐機できる予定。同省はまた、新たに1000万人の受け入れ能力を持つ多目的ターミナルを、1年以内に旧軍用地に建設するという民間航空局の提案を了承した。新ターミナルと既存の第1、第2両ターミナル合わせた受け入れ能力は3800万人となる。さらに、軍用地に1000万人の旅客受け入れ能力を持つ第4のターミナルを建設する計画も策定が進んでいる。
 空港の混雑緩和策では、コンサルタント会社がチン・ディン・ズン副首相に対し(1)滑走路、ターミナルなどのインフラをゴルフコース、住宅地に建設。受け入れ能力は6000万人に拡大。建設費は200兆ドン、14万世帯の移転に要する期間は10~15年(2)第4ターミナルに加えて新滑走路1本を建設、受け入れ能力は4500万人に拡大。建設費61兆ドン、期間10年(3)関連施設建設はすべて軍用地。受け入れ能力は4500万人に拡大、建設費は20兆ドン、期間は3年間-という3つの案を政府に提示。副首相らは(3)案を採択し、政府に了承を求める方針だ。
 ベトナム政府は新国際空港としてドンナイ省でロンタイン空港の建設計画を進めており、タンソンニャットは国内便専用空港となる。新空港は完成に8年を要する予定で、それまでのタンソンニャット空港の能力拡大が急務となっている。(時事)