「氷のカフェ」が若者に人気 南国・ホーチミンに氷点下の世界 

南国のホーチミン市で、氷で作られたカフェが、若者を中心に注目を集めている。毛皮のコートを着て、非日常的な氷点下の世界を体験できることが、人気のひみつだという。

マイナス5度も保たれた「氷のカフェ」があるのは、ホーチミン市ビンタイン区。約100平方メートルの店内には、氷でできた椅子とテーブルが設置されている。

室温は氷点下に設定されているので、入店前には、毛皮のコートや帽子、手袋などを身につける準備が必要だ。温かい屋外から入ってきた客はまず、エアコンで冷房を効かせた部屋で寒さに慣れてから、氷でできたカフェに入ることになる。

室内の装飾などもすべて氷で作られている。客が注文した飲み物も、ガラスではなく、氷で作られたグラスに入れて提供される。内装が氷であっても、湿気はなく、乾いていて快適だ。大きな氷でできた椅子に座ったり彫刻に触れたりしても濡れることはない。

南国のホーチミン市では、非日常的な氷の冷たさを楽しむこのような店舗が若い人の間で流行となっており、市内にはすでに3店の「氷のカフェ」ができているという。