桜通じて日越文化交流 ハノイで「桜フェスティバル」

ハノイ市ホアンキエム湖のリタイト庭園で、3月10日、「日越文化交流会・2017年桜フェスティバル」が開幕し、日本とベトナムの文化交流が行われた。期間中、会場には80本の桜の木と2万本の桜の枝が飾られ、ハノイ市民らの目を楽しませた。

イベントは、ハノイ市人民委委員会、ハノイ市文化スポーツ局、日本国際文化協会「WANOKAI」、AIC国際促進社などが共催した。桜が飾られたほか、舞台で日越の演芸や踊りが披露されたほか、日本の桜やベトナムの花の写真展も行われた。

写真㊤=飾られた日本の桜の枝と写真撮影するベトナムの女性ら

開幕式典には、ハノイ市のホアン・チユン・ハイ党書記、ハノイ市人民委員会のグエン・ドック・チュン委員長、文化・スポーツ・観光省のダン・ティ・ビック・リエン副大臣、在日本ベトナム大使館のグエン・コック・クオン大使、安倍晋三内閣の飯島勲内閣官房参与、在ベトナム日本大使館の梅田邦夫大使らが出席した。

ハノイ市人民委員会のグエン・ゾアン・トアン副委員長は、「40年間にわたって築かれた日越友好関係は、公衆の利益のためにさらに発展している」とあいさつ。両国が採択した「アジアにおける平和と繁栄のための戦略的パートナーシップ」が新たな日越関係を開いたとしたうえで、「中でも、文化交流は協力の柱として、日本とベトナム相互の信頼と友好の関係を発展させるだろう」と話した。

日本の梅田邦夫大使は、「このイベントは、両国が交流し、理解し合う機会だ。春を迎えたハノイで、日本の桜を眺め、鑑賞して楽しんだ人々に、日本に対してよい印象を抱いてもらえると思う」と期待を語った。また、この機会に日本側からはハノイ市に、救急車が贈呈された。=写真㊤=

続いて、舞台では「桜・日越の愛」をテーマに、両国のダンサーや音楽家らがパフォーマンスを行った。プログラムは、日本の伝統的な踊りのほか、ハノイの風景を賞賛する歌やさまざまな花の神話などが披露された。また、デザイナーのラン・フォンさんが「古都」をテーマにデザインしたアオザイも、演奏とともに紹介された。


ベトナムのダンサーらによる桜の踊り


日越の友好関係を表現した踊りも披露された