ベトナム料理研究保存センターが開設 ホーチミン市

ベトナム観光協会はこのほど、ホーチミン市に「ベトナム料理研究保存センター」を開設した。ベトナム料理の神髄を後世に伝えるほか、ベトナムに海外からの観光客を誘致し、料理を観光発展のための資源として活用するのが目的だ。

同センターの拠点は、ホーチミン市3区の第6街区チョンディン通りの18番地に置く。飲食関連のコンサルティング協議会のほか、ベトナム料理の研究、栄養解析部門など4つの業務専門部をもち、ベトナム観光協会から委託を受けたホーチミン市観光協会の指導、管理のもと活動する。

写真㊤=ベトナム料理研究・保存センターの開設式

ベトナム料理を広く紹介するために、同センターでは、ベトナム語と英語のウェブサイトを作成している。ウェブサイトは、2017年8月に公開される予定。

ベトナム料理の調理師らの能力向上のために、同センターでは、料理などの教育訓練コースを設けるほか、試験などの実施で調理師のレベル評価を行う。

また、国内外へベトナムの料理についての情報を広め、発信するために、イベントや展示会などを行う。一方で、旅行会社や地方自治体などと協力して、各地の郷土料理を楽しむツアーなどを企画する。ベトナム料理の向上や広報に貢献した料理専門家や調理師らを表彰する制度を創設するなど、多方面からベトナム料理を活性化する考えだ。