ベトナム産ナマズのかば焼き ウナギ代用で日本デビュー

「土用の丑」の主役、ウナギの資源枯渇が心配されるなか、代用品としてベトナム産の養殖ナマズのかば焼きがこのほど、日本の大手スーパー、イオンで販売された。

写真㊤=かば焼き風に調理され、店頭に並ぶベトナム産のナマズ(VNA)

販売されたのは、トラ・フィッシュと呼ばれるパンガシウス科のナマズで、メコンデルタ地方を中心に広く養殖されている。身は淡泊でやわらかく、どんな料理にも合うことから、世界各国に輸出されている。

ナマズは、甘辛いウナギのかば焼き風に調理されており、値段は同サイズのウナギの約3分の1。イオンの水産物担当者によると、将来的にはさらに販売を拡大する計画だ。

商工省によると、2016年の日本へのナマズの輸出額は約1400万(役15億円)㌦、2017年1-5月は約700万㌦(7億円)に上る。同省では、厳格な日本の基準に合わせた養殖や梱包、表示を進めることが、今後の輸出増に欠かせないといしている。

ナマズは、バナナやマンゴー、ドラゴンフルーツなどとともにベトナムの輸出を担う重要な品目として期待されている。