ハノイ市は、ニョン─ハノイを結ぶ地下鉄3号線の建設にともない、キンマ通り沿いの街路樹を移植すると発表した。同市では地下鉄や道路拡張などのインフラ整備による街路樹の“引っ越し”や伐採が相次いでいる。

写真㊤=ノッカーン広場に隣接するサルスベリの樹。地下鉄工事で移植されることになった(VnExpress)

移植されるのは、キンマ通り沿いのトゥーレからヌイチュック間にある130本。うち直径60~90㌢のアフリカン・マホガニー5本を含む95本がヴォー・グエン・ザップ・ストリートに移植される。腐ったり、都会の気候に合わなかったりした35本は伐採される。“引っ越し”は今月12日からスタート、45日間で終了する予定。

同市内では6月にも、樹齢数10年の樹木1000本が道路拡張のために伐採された。また、昨年には、同じく地下鉄3号線工事のため、ヴォイフック寺周辺にある樹齢数10年のアフリカン・マホガニーを含む106本が別の場所に移植された。国内では同市だけでなく、ホーチミン市でも、地下鉄工事にともなう樹木の伐採、移植が相次いでいる。

地下鉄3号線は、同市で建設の進む地下鉄のうちの一路線で、ニョンからハノイ駅の12.5㌔を結ぶ。完成すれば、都心の渋滞緩和ともに排ガス削減につながると期待されている。