ベトナムでのアジア太平洋経済協力会議(APEC 2017)の開催を記念して、会議開催地のダナン市に造成された「APEC 2017公園」が11月9日、披露された。APEC国家委員会の議長も務めたベトナムのファン・ビン・ミン副首相兼外務相らが、公園のオープンニング式典を開催した。

式典には、チャン・トゥアン・アィン商工相とダナン市人民委員会のヒュイン・ドック・ト委員長をはじめとする閣僚や、APECリーダーズウィークに出席した参加各国の代表者らが出席し、APECの記念碑を除幕した=写真㊤。

公園は、APEC地域間の文化交流促進を建設の一つのねらいとしており、各国・地域からは、独創的な芸術作品が贈られた。式典でミン副首相は、「APEC公園は、ベトナムとダナン市が、APEC加盟の各国・地域に暮らす人々に捧げる贈り物だ。『お互いの未来のために』という主題に沿って、多様な文化を称えた公園が作られた」と話した。


公園内には宇宙飛行士ガガーリンの像などが設置された

また、ミン副首相は、「公園がAPECの創造力・活力・協力性のシンボルとなり、ダナン市の魅力的な観光地になると信じている」と語った。

APEC公園内には、APEC経済の理念を代表する21の像が設置された。ミン副首相と各国地域の代表者らは、記念樹を植樹したのに続き、APEC域内の芸術者が作った彫刻作品を鑑賞した。

APEC公園は、チャン彫刻博物館とハン川にかかるロン橋の隣に建設された。総面積は3047平方メートル。このうち、レンガの遊歩道と庭園は752平方メートルで、全体の24.7%を占める。残りは市民の憩いの場として広い緑地に整備され、APEC2017加盟各国・地域から贈られた21の像や彫刻が点在する。