観光客に美しい景観と癒し~生態環境保護を目指した新たな取り組み トンニャム鳥公園(ニンビン省)

トンニャム鳥公園(ニンビン省ホアルー市ニンハイ村)は美しさで有名な観光地の一つ。国内外から多数の観光客が、癒しなどを求めて訪れる。

写真㊤=青々とした光景が広がるトンニャム鳥公園

トンニャム鳥公園には34.2ヘクタールの敷地があり、魚釣り、自然体感ツアー、山登り、マングローブや原生林、洞窟や野鳥園の観光旅行など総合的に生態系の仕組みを体感できるように改築された。

現在、トンニャム鳥公園はゾアインシン観光商業サービス社によって管理されており、植樹や300ヘクタールの森を管理、保護するために何百億ドンもの投資が行われた。

この300ヘクタールの森にはアカシアなど、高い品質の木材を入手することのできる種の木が数多くある。果実のなる木を植えたことで、トンニャム鳥公園は木材用の木と果実のなる木、植物が融合した植物群を実現させた。そのためこの地を訪れた観光客は完全に日常の騒音から切り離され、青々とした自然に触れ、果実を摘み、鳥園を訪れ、小さな船に乗って湖を進み輝く洞窟へ入る-といった様々な体験をすることができる。統計によると、トンニャム鳥公園には現在約30種類、約4000羽以上の鳥が生息している。

ヴァイゾイ洞窟、ブット洞窟、「移動する菩提樹」、森、千年の歴史のあるズオイ木、バーコー洞窟、トゥイークン洞窟、鳥園、原生林、「愛の谷」など、トンニャム鳥公園には魅力あふれる観光名所が多数ある。

トンニャム鳥公園には毎年、何千人もの観光客が訪れる。観光客の多さによるごみ捨てという大きな問題に対し、トンニャム鳥公園は道路、園内の公共の場へのごみ箱の設置、「ごみ捨て禁止」の看板設置、従業員や観光客の環境保護責任を促進するアピール活動といった統合的かつ効果的な対策を行った。それに加えて、食品のコーナーでは、自給自足の仕組みにより「客や消費者の健康を守る清潔で安全な商品」を実現させた。

ゾアインシン観光商業サービス社は、特に、公園内の衛生環境を守るために独自のごみ処理システム構築に投資した。観光の幅を広げるとともに、公園は常に自然環境保護活動を重要視しており「植樹活動」「緑のトンニャム」といった活動も行っている。

チャンアン観光管理局は「2017年内に引き続き、当局は遺産地区において関連する機関、営業所、地方政権と協力することで、安全、衛生、環境・景観の保護に関する状況を把握し、国内の水路の安全確保を図るとともに保護対象の森林や生物の多様性を守り、トンニャム鳥公園を含めた遺産地区における観光マナーの順守を実現する」と述べている。