国家首脳らテト明けの行事に参加 少数民族の祭にクアン国家主席、フック首相はドンダー戦勝利を称える

テト(ベトナムの旧正月)が明け、ベトナムの国家首脳らがさまざまな儀式に参列し、新しい1年の始まりを告げた。チャン・ダイ・クアン国家主席は少数民族の新春祭に参加。フック首相は中国軍の侵入を退けたゴックホイ・ドンダーの勝利記念日に祖先や国家の英雄らに線香を手向けた。

24日、ハノイ市ソンタイの国立民俗文化観光村で開かれた新春祭の開幕式典に参加したクアン国家主席は、少数民族らの手を取り、踊りの輪に加わった=写真。祭典には全国の21の少数民族を代表する200人が参加し、それぞれの伝統的な歌や踊りなどが披露された。

参加したのは、少数民族が多く暮らすハザン省、ゲアン省、ニントゥアン省、トゥアティエンフエ省、ダクラク省などの14の市や郡から集まった少数民族ら。それぞれの民族を代表して村の長老や文化人、踊り手、職人などが集まった。

式典で、クアン国家主席は、54の民族が協力して国家的困難を乗り越えてきたというベトナムの歴史を紹介し、「少数民族の連帯感を強めるとともに、各民族の社会経済的な発展を支援しながら、それぞれの特色ある文化を守ることに尽力していく」と述べた。そのために、国家当局や関係省庁、民間団体に対して、少数民族の教育や文化、保健衛生などの充実と発展を支援するよう求めた。

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一方、グエン・スアン・フック首相は、中国からの進軍を退けたベトナムの英雄、クアンチュン帝をたたえる「ゴックホイ・ドンダーの勝利」の229周年を記念する式典に出席した。

記念日は、旧暦の正月5日(新暦2月20日)で、中国を退けた祖先らをたたえ、美しく飾った輿を携えてアオザイ姿の行列が繰り広げられる。

式典にはフック首相のほか、政治局員でハノイ人民委員長のホアン・チュン・ハイ委員長ら多数の政治関係者らも出席し、クアンチュン帝や祖先の霊に花や線香などを捧げた。

今年の祭典では、この戦いとベトナムの勝利が、伝統歌劇の「トゥオン」で演じられたほか、龍の踊りなどのさまざまな伝統芸能も披露された。