山間部の子供たちに温かいプレゼント 旅行総局労働組合のメンバーら

旅行総局労働組合執行委員会のボランティアグループが、ナムソー村(ライチャウ省タンウェン郡)の幼稚園や小学校を訪ね、園児、児童らに「意味のあるプレゼント」を贈った。

写真㊤=ナムソー村トーロー地区の学校に設置される寒さをしのぐ部屋が、ボランティア団体から同村の教育関係者に贈られた

プレゼントは2018年戌年のお正月(テト)にちなんで行った。ナムソー村はタンウェン郡の奥地にある村の一つ。主にターイ族の人々がそれぞれ離れた状態で暮らしており、交通面で多くの課題がある。そのため、ナムソー村は異なる地区に11の幼稚園を配置し、子供たちが学校に行ける環境を作っている。その中でもトーロー地区の学校は施設が大変不足しており、木材で建てられたただ一つので、3〜5歳の30人を超える子供たちと2人の教師が、高山部の冬の身を切るような寒さをしのいでいる。


トーロー地区の学校は施設が大変不足しており、木材で作られた教室には冷たい風が吹き込む。

助け合いの精神のもと、旅行総局労働組合執行委員会は指導者、幹部、公務員、旅行総局の職員らに寄付を募った。トーロー地区の学校により広くて美しい教室を作ること、ナムソー村の幼稚園や小学校の子供たちに服やノート、お菓子、学習で使う道具といった「意味のあるプレゼント」を贈ることが目的だ。旅行総局の青年団や旅行会社の経営者、さらにはボランティア意識の高い経営者らも、この寄付に参加した。

険しい道のりや悪天候の中、旅行総局労働組合執行委員は、ライチャウ省の文化・スポーツ・観光事務所や地方が組織した労働組合の役員、青年団らで構成するボランティア団体とともに、2月5、6日の二日間、ナムソー村へプレゼントを直接届けた。

旅行総局労働組合のバック・ト・チン会長が、一行を代表して地元に住む教師と学生団体を訪ね、プレゼントを贈った。プレゼントの総額は5000万ドン以上に上った。鋼材のしっかりとした枠組み、壁、屋根のある42平方メートルの新しい教室がトーロー地区に贈られた。教室にはフロアタイルが敷かれ、水のタンクが設置された。大きくはないが、温かい愛情と人々の優しさが詰まった贈り物と言える。


ライチャウ省の文化・スポーツ・観光行事務所の代表が子供たちにプレゼントを手渡した

「ボランティアの皆さんの愛情を受け取り、感動しました」。ナムソー村の幼稚園園長で教師と学生の団体の代表も務めるグエン・チャー・ザン先生は、旅行総局労働組合や経営者らに感謝の言葉を送った。「必要不可欠でとても意味のある贈り物をして頂きました。小さな子供たちだけではなく教師たちにとっても学校やクラスでの授業に安心して集中できる精神面で大きな支えになる贈り物です」。


ボランティア団体のメンバーは、ナムソー村の小・中学校の児童、生徒と教師にプレゼントを贈った。

「お正月の楽しく盛り上がった雰囲気を感じてほしい」「教師の皆さんにはさらに良い教育をしてほしい、子供たちには一層勉強に励んでほしい」そんな思いからボランティア団体のメンバーたちはナムソー村の小学校で児童らに菓子やノートをプレゼントした。

バック・ト・チン会長は「旅行総局労働組合は、数年前から正月に、困難な状況にある人々、特に国内の山間部や奥地に住む子供たち対するボランティア活動を行っている。コミュニティのために市民の生活レベルの向上と社会経済の発展に積極的に貢献するという旅行総局の精神に基づき、今後も引き続き、このような活動は行われるでしょう」と話した。