サッカーU‐23チームのサイン入りグッズ チャリティーオークションで200億ドン 貧困対策に活用へ

今年1月のサッカーU-23アジア選手権で準優勝したベトナムチームのサイン入りボールとユニフォームが、チャリティーオークションで200億ドン(約87万ドル)で落札された。売上げは、貧困対策に活用される予定で、11日、グエン・スアン・フック首相が対象地区に贈呈した。

サイン入りボールとユニフォームはもともと、準優勝後、チームがフック首相にプレゼントしていた。ベトナムのために役立てたいと、労働・傷病兵・社会問題省を通じて、チャリティーオークションが企画された。

オークションは2月6日から11日にかけて行われ、不動産大手のFLCグループが落札した。FLCグループは当初、ボールとユニフォームのセットを120億ドン(約52万ドル)で入札していたが、最終的に200億ドンまで値を吊り上げて競り落とした。

贈呈式にはフック首相のほか、同チームの選手とパク・ハン・セオ監督も出席した。売上げの寄贈先として選ばれたのは、ハザン省のドンバンとメオバック、ラオカイ省のシー・マー・カイなど、全国12省の20地区。僻地でインフラ整備が遅れている場所などが対象とされ、式典にはそれぞれの自治体代表者らが出席した。これらの20地区では、1軒4000万ドンをかけて、低所得者層や福祉対象者向けの住居を約500軒建設する予定という。

式典で、フック首相は、オークションに快く協力してくれたサッカー協会と選手らに感謝の意を述べ、「全国のファンの信頼を裏切らないよう、今後もさらに堅実に前進し、飛躍的に成長してほしい」などと選手らを激励した。

さらに、当局や国民にも、「U-23チームの精神を見習って、強力な改革を推し進め、さらに国を発展させよう」と呼びかけた。