仮想通貨の取り扱いを厳格化 詐欺やマネーロンダリングを防止へ

仮想通貨の取り扱いについて、政府は市中銀行と仲介業者に対し、すべての仮想通貨の扱いや調査を厳格化するよう指示書を出した。今回の措置は、国内で仮想通貨のICO(仮想通貨の発行による資金調達)をめぐる大規模な詐欺事件が発生したことなどが背景にある。

仮想通貨の取り扱いへの対応については、ベトナム国家銀行(中央銀行、略称:SBV)が検討を進めてきた。今回の指示書によると、テロやマネーロンダリング、為替操作などの違法行為防止のため、仮想通貨を取り扱うすべての機関は、銀行のチェックを経なくてはならなくなる。

SBVは、市中銀行に対し、関係省庁と連係しながら仮想通貨と仮想空間の資産に関する法的枠組みを構築するよう要請。市中銀行と仲介業者は、指示書にもとづく行動準備計画と対策を6月30日までに提出する。