グリーンなライフスタイル推進へ、ハノイで環境保護を学ぶフェスティバル

6月は環境月間であり、6月5日は国連が定めた世界環境デーでもある。ハノイでは、こうした動きを受けたグリーン・リビング・フェスティバルの一環として、さまざまなイベントが進行中だ。

写真㊤=ハノイのホアンキエム湖の風景

フェスティバルは、ハノイ市天然資源・環境局とホアンキエム区人民委員会、Live and Learn Vietnamの主催で行われる。ハノイ市の各部門や団体、企業、学校の代表者を含む1000人以上が、環境にやさしく持続可能なハノイの街づくりを目指した、さまざまな活動に参加する予定だ。

「ハノイの環境には、何が起こっていますか」をテーマにした活動では、環境汚染について情報提供を行うゲームを実施するほか、プラスチックのストローやビニール袋、ボトルで作られたインスタレーションアートの作品も展示する。

「廃棄物は資源」をテーマにした活動は、紙くずや使用済みのプラスチックボトル、電気電子機器の廃棄物を環境にやさしい製品に交換する若者の団体やプロジェクトを紹介。併せて、環境に配慮したライフスタイルの過ごし方やリサイクルの方法も伝えるという。

一方、「ナイロンとプラスチックの削減」「クリーンエネルギーの利用」「持続可能な消費製品」をテーマにした活動では、ハーブを使ったスキンケアやヘアケア用品、ケミカルフリーの石鹸やシャンプー、竹やステンレスでできたストローなどの環境にやさしい製品を伝えるとともに、「リデュース(ごみの削減)、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)」を推進する若者や企業のアイデアを紹介する。

そのほか、路上での音楽パフォーマンスも、フェスティバルの参加者にとって大きな楽しみになるだろう。

6月5日には、ハノイ市フースエン県チートゥイ地区で、環境清掃やごみの分類、植樹などを行うクリーンアップキャンペーンが開始。500人の地域住民の関心を引き寄せることが期待されている。

これらのイベントは、国の管理機関と市民団体、学校、企業を結びつけ、環境保護と持続可能な発展のための共同努力を推進していく取り組みの一環である。