猛暑のハノイ、畜産業に影響 農業農村開発省が対策指導

ハノイではこのところ、猛暑が続いている。記録的な暑さは、農業と畜産業に影響を与え始めており、農業農村開発省が対策の指導に乗り出した。

暑い日が連続しているほか、雷雨や台風などの発生で天候の変化が激しく、天気の予測がしづらい日々が続いている。この猛暑と悪天候は、家畜や家禽の健康に悪影響を与え、疫病発生のリスクを高めている。

このため、農業農村開発省は、家畜や家禽の具体的な暑さ対策を打ち出した。

対策としては、家畜や家禽の疫病が疑われる場所を確認して、感染を予防する措置を実施。農家は、家畜や家禽の飼育場所を清掃したり、消毒剤を撒いたりして清潔に保つよう指導した。また、飼育する品種の体質や体調を注意深く点検し、動物の輸送にも十分な時間をかけるべきだとした。

農家や飼育施設では、水牛や豚などを涼しい場所で休息させるようにしている。体温変化が激しくなるため、極端に冷たい水を使わない、などの注意を守りながら、暑さが特に厳しい時には、家畜の体に水をかけるなどの対策に追われた。

暑い天候が続くと、森林火災が起こるリスクも高まる。森林の保守や管理の業務も大切にするよう注意を促している。

現在、ハノイ市やその近郊では、2万5400頭の水牛や200万頭の豚がいる。また、13万250頭の牛が飼育されており、このうち、乳牛は1万4650頭という。