ベトナム 73回目の国慶節 ホーチミン廟への参拝や伝統文化の披露など各地で行事

9月2日にベトナムが73回目の建国記念日にあたる「国慶節(Ngày Quốc Khánh)」の祝日を迎えたのにあわせて、ベトナム全土でこの週末、式典や記念行事などが繰り広げられた。ハノイ市にあるホーチミン廟では、参拝する人の姿が途絶えることはなかった=写真

ホーチミン廟管理委員会によると、ホーチミン廟には、全国各地の人民委員会幹部や軍人OBらが参集した。また、参拝する市民や訪れる観光客、海外在住のベトナム同朋らの姿も、途絶えることがなかったという。

8月31日から9月2日にかけて、西湖東岸に位置するキムリエン寺を中心としたキムリエン歴史文化地区にも、国内外から162の団体と6500人の個人参拝客が訪れた。ベトナム独立の英雄である故ホー・チ・ミン元国家主席の偉業を称え、ベトナム建国を祝うためだ。

ハノイ市中心部のハノイオペラハウスでは、ハノイ市の人民委員会や情報通信省などが「独立の星」と題した特別な芸術プログラムを開催。共産党政治局員やファン・ディン・チャック市書記長ら要人も参加した。

ベトナムの歴史的価値や伝統的な革命精神を伝え、愛国心を養うことがプログラムのねらいで、若者を含む多くの観客が、ベトナムの歴史を目撃してきた先人らと交流する機会となった。

2日の祝日当日には、ハノイ市の共産党、人民委員会、ベトナム祖国戦線などの各組織が、ホーチミン市に大使館などを構える外国公使らを招いて、73回目の建国を祝う晩餐会を開催した。

ハノイの西部に位置し、少数民族らが多く暮らすソンラー省のモクチャウ高原では、国慶節の祝賀を兼ねて、9月1日からの1週間が「文化観光週間」とされた。一帯でケーン(khen)とよばれる笙のような伝統的な楽器の演奏が行なわれたり、ラー・ハー族の祭りが繰り広げられたりして、モン族をはじめ多くの少数民族の人々がモクチャウの街へと繰り出した。