実社会で即戦力となる人材を育成するために、ホーチミン市銀行大学で試験的に特設された少数精鋭のコース、ハイ・クオリティー・バチェラー・プログラム(HQBP)の卒業生たちが、社会で活躍している。「ここで高度なプログラムを学んでから、仕事に就きたかった」と語る第1期生の卒業生、チャン・チ・タン・タム=写真=さんに、ベトナム・エコノミック・ニュースのリポーター、スアン・バック記者が聞いた。

<HQBPは、「金融-銀行業務」と「会計」、「経営管理学」の3つの専攻があり、2013年の第1期生として65人が入学。以来、1100人がここで学んでおり、卒業生や学生は、社会で高い評価を得ている>

─卒業して1年が経過した。近況を

まず、HQBPの第一期生であることを誇りに思っている。ここで学んだ技術のおかげで、私やクラスメートは、希望した仕事に就くことができた。卒業から1年が経過し、自分たちの学んだ専門知識が実際に非常に役立つことがわかった。たとえば、海外の大企業との決済。国際決済や国際金融の講義を履修したことで、その仕組みをいち早く理解できた。語学を学習したことも、日々のコミュニケーションにおいて大きなアドバンテージとなっている。

─就職や海外留学という点において、HQBPにはどのような利点があるか

HQBPの卒業にはIETLS(アイエルツ、英語検定の1つ)6.0以上のスコアが必要で、学習のスケジュールも過密。他の学生よりも勉強がきつい。勤勉さと自習が不可欠だ。しかし、これをこなせたら、就職や海外留学も簡単にできるようになる。その証拠に、クラスメートたちは英国や日本留学の奨学金を得ることができたし、国内で修士号をとることもできた。

─HQBPで学んだ知識は、実際の職場環境に適応しているか。HQBPに対する意見や、希望があれば

HQBPの幅広い科目は、実際の職場環境に適応しているが、勉強の負担が、学生にストレスを与えている。改善すべき点として、まず、学生側は、自分のゴールを決めてから、将来的に必要な専門知識を選択するよう努力すること。大学は、学生たちが自分たちの関心や興味、ゴールについて、よりよい決断ができるような実践的な授業を組んでほしい。

─HQBPの参加者に伝えたいことを

外国語を学ぶことは、将来の仕事にとって非常に大切。IETLS はベストな選択の一つと思う。ぜひ、トライしてほしい。そして、いくら勉強が忙しくても、ボランティア活動や課外活動を忘れないでほしい。これらは、コミュニケーション力をはじめ、生きるうえでのスキルを磨いてくれる。最後に、勉強には関係ないかもしれながい、私はここで幸運にもすばらしい友人たちと出会うことができた。彼らとは今も親交が続いている。活動の輪を広げて、思い出に残る学生生活を送ってほしい。