中秋節のにぎわい最高潮 ハノイ旧市街のハンマー通り 

ベトナムは、中秋節(Tết Trung thu、旧暦8月15日)を迎えた。商店が多く並ぶハノイ旧市街のハンマー通り周辺では、1カ月ほども前から中秋節の品々が店頭で売り出されていたが、楽しい祭りの雰囲気とともに、にぎわいが最高潮を迎えている。

写真㊤=中秋節の品であふれる旧市街の商店

今年の中秋節は、西暦の9月24日。別名月餅祭ともよばれ、中国から伝わったとされるこの祭りが近づくと、各家庭では祭壇が設けられ、月餅(bánh trung thu)を用意する。子どもの祭りでもあるので、祭り前の時期には、子どもの歌や踊りが披露される催しなども多い。

準備のために、ハノイ旧市街のハンマー通りの商店では、祭りの1カ月も前から中秋節の品々の販売が始まる。卸売だけではなく一般市民向けの小売りもあり、この時期は買い物客も増えてとてもにぎやかだ。中秋節用としては、ベトナムの伝統的な紙材のマスクや星型のあかり、さまざまな提灯やランタン、小型の太鼓などの人気が高いという。


獅子のかぶりものも、伝統的な中秋節の品として人気がある

伝統的な星型のあかり=写真㊤=は、今も一番人気だというが、それ以外にも次々と新しいデザインのあかりや飾りが売り出されている。


さまざまな表情の紙製のお面もおもしろい

中秋節を迎え、家族連れなどでにぎわいを見せるハンマー通りの商店や露店は、家族連れなどでにぎわいを見せる。夜遅くなっても、人通りが途切れることはない。