ベトナム労働組合、女性の権利向上へ尽力=ホーチミンで関係会議

ホーチミン市で開かれた地域会議で、ある専門家は「労働組合は、すべての組織レベルにおいて、女性や非公式の労働者の権利を守る重要な役割を果たしてきた」と述べた。

ベトナム労働総同盟の前会長であるグエン・ティ・トゥー・ホン氏によると、労働組合はすべての組織レベルで、労働者、特に女性労働者の権利確保のために、さまざまな活動を行ってきた。だが依然として、仕事や生活の質、従業員の社会保障を確保する上で課題に直面しているという。

ホン氏は、「10月8日から16日まで開かれるこの会議は、国の社会発展の評価基準である男女同権が、ベトナムと世界の国々にとって重要な目標であると断言するとともに、職場における女性の地位向上に役立つものとなるだろう」と語った。

一方、ドイツ労働総同盟の訓練機関「DGB ビルドゥングスヴェルク」傘下の南北ネットワーク部門のトップ、アンドレ・エーデルホフ氏は、ベトナムの女性労働者や非公式労働者に関するプロジェクトを高く評価し、「ベトナムの労働組合は、女性の労働条件や生活環境を改善する必要性を世に広めることに、一致して努力してきた」と指摘した。

プロジェクトは3年の実施期間を経て、労働者、とりわけ女性労働者の生活改善や、健全で安定した労使関係の構築における労働組合の役割強化をはじめとする基本目標は達成した。また、こうしたプロジェクトは、ベトナムの労働組合とビルドゥングスヴェルク、南北ネットワーク部門のメンバーとの友好関係を深める機会にもなったという。

さらに、エーデルホフ氏は、「過去13年間でドイツ労働総同盟は、労働者の権利を守るために、ベトナムの労働組合が実施したさまざまなプロジェクトを支援してきた」とも述べた。

この地域会議では、ベトナムの女性労働者や非公式労働者の課題を含む、多くの問題が取り上げられた。