乳がんやDV、ベトナム人女性が抱える課題を議論=豪領事館が主催

乳がんや人身売買、ドメスティックバイオレンス(DV)といった、ベトナム人女性が抱える問題とその解決策を議論する「ベトナム女性会議2018(Women in Vietnam 2018 Conference)」がこのほど、ホーチミン市で開催された。10月20日のベトナム女性の日(Vietnamese Women’s Day)を記念したこの会議は、ホーチミンのオーストラリア総領事館の主催で行われた。

異なる分野で働く女性たちが集まり、現代社会を幸福で自信に満ちた人生に導く手法を示しながら、社会進出に向けたストーリーを共有した。

この会議では、リーダーシップにおいて女性が代表を務める重要性や、女性が直面する健康・福利面での課題が強調して議論された。講演者やパネリストには、さまざまなバックグラウンドを持つ人が選ばれ、多様な視点を提供することで、集まった若い人々を引き込み、勇気付けた。

議事には、2つのパネルセッションが用意され、女性のパイオニアやリーダーシップ、メンタリングや支援ネットワークの重要性、現代のタブー、沈黙の打ち破り方といった、関連性があり関心も高いテーマが議論された。

そのほか、招待者向けのイベントも開かれ、女性を取り巻く重要な問題、例えば、乳がんや母体の健康、人身売買やDVといった問題について、専門家が主導するワークショップが行われた。

オーストラリア総領事館のカレン・ランヨン総領事は、「この会議が毎年のイベントとして継続し、私がベトナムを去った後も、長くベトナムの若い女性に現実的な支援を提供できることを願っている」と述べた。すべての参加者は、同総領事館とMarie Stopes Vietnamの厚意により、健康診断の無料券を受け取った。

また、会議では、オーストラリアで10週間の英語奨学プログラムを体験できるコンテストや、最終学年の女子大生や新卒者が、20社以上の国内外のトップ企業で学べるウーマンインターンシッププログラムもスタート。会議の様子は、「Australia in Vietnam」のフェイスブックページでもライブストリーミングされた。