ホアロー収容所で展覧会の開催 ハノイ

ハノイのホアロー収容所で、ハノイスポーツ文化局とホアロー収容所の管理局が「ハノイ-戻る日」という展覧会を開いている。

首都・ハノイ解放64周年(1954年10月10日~2018年10月10日)を記念した展覧会で、60日の全国抗戦、9年の長期抗戦という、ベトナムの人々の長きにわたる苦難の道を市民に更に理解してもらうとともに、1954年秋のハノイ解放に思いを馳せてほしい、という思いから開かれた。

展覧会は、「戦争へ…戻る日を約束して」、「ハノイへ戻る日」という2つの内容で構成された。第1部「戦争へ…戻る日を約束して」では、「長期戦争では必ず勝利する」などの展示を通して、苦難の中でも強い意志を持ち続けた軍隊や都市の人の様子を知ることが出来る。60日のハノイ防衛戦下での兵士たちの生活、兵士たちが爆弾を抱えて敵の戦車に飛び込む様子など、歴史の悲惨さを物語る内容の展示も多い。

第2部「ハノイへ戻る日」では、勝利を収めた軍隊が帰って来たハノイの様子を見ることが出来る。首都部隊に属するビンカという小部隊の幹部や兵士たちがハノイへ戻ってきた時の写真は、北越警察、北越郵便局、都市警察、東洋中央図書館、バックマイ病院、ホアロー収容所…などの35か所の重要な場所で保管されてきたが、これらの写真も紹介された。首都が解放された後、ハノイでは建設が進められ、平和で文明的な、現在の近代的な都市になった。

「ハノイへ戻る日」の展示では、1954年のディエンビエンフーの戦いに参加した兵士に故ホー・チ・ミン元国家主席が贈った「ディエンビエンフーの戦士のメダル」など、首都開放に関する多くの物品も初めて展示された。


展示品の一部

展覧会の開会式には、軍の関係者やホアロー収容所の責任者、北越警察、最高人民裁判所、国家図書館の責任者ら、さらには戦火の中で首都を守った人たちが参加した。

ホアロー収容所の展覧会は2019年1月30日まで開催される。