アジア・ヨーロッパ新音楽祭 ハノイで開催

世界の一流の音楽家らが集う「アジア・ヨーロッパ新音楽祭」が、今月24~28日、ハノイ市のオペラハウスで開催された。世界各地から、300人を超える音楽家や芸術家が、3回目となるこのイベントに参加し、作品や演奏を披露した。

この音楽祭は2014年から2年ごとに開催されており、今回は「音の架け橋」がテーマとされた。

開幕式典では、ベトナム文学芸術同盟の会長でベトナムを代表する詩人であるフー・ティン氏が舞台に登場。ティン氏は、「この音楽祭は、世界最高の作曲者や芸術家が、それぞれの母国の芸術的価値や文化的アイデンティティを発信するために集う場となっている。開催はまた、アジア諸国とヨーロッパの国々との間に、友情と文化的な協力を築く大きな助力ともなる」などと語った。

ベトナム音楽家協会のドー・ホン・クアン会長は、音楽祭が、作曲家や芸術家らが、交響曲や室内音楽、合唱曲や各地の伝統的民芸音楽などに刺激を受けて製作した新作を披露するステージとなっていることを絶賛。「さまざまな活動を通じて、参加した人々は、ベトナムの音楽界の発展も見ることができるだろう」と期待を示した。

式典に続いて、観客らは日本の指揮者でベトナム国立交響楽団音楽監督の本名徹次氏や、ギリシャの指揮者、ゾエ・ゼニオディ氏らの指揮によるコンサートを楽しんだ。アジアとヨーロッパの音楽家が作曲した11作品が、ベトナム国立交響楽団によって演奏された。

音楽祭では、趣向を変えたさまざまなスタイルのコンサートイベントが企画された。なかでも、ベトナムの伝統的な楽器やベトナムのさまざまな神事や儀式の紹介ステージなどが人気が高かった。