チャリティー料理フェスティバル、外務省がハノイで開催 各国大使館など参加

ベトナムや各国の料理を屋台で提供し、会場で集まった寄付や売り上げなどを慈善活動に還元する「国際料理チャリティーフェスティバル」が9日、ハノイ市のバンフック外交広場で開催された。在ベトナムの各国大使館の協力も得て、非公式な外交活動として盛り上がりを見せた。

フェスティバルは、ベトナム外務省の外交通商部と外交部が開催。今年で6回目となる。外務省やベトナムで活動するさまざまな国際機関、ベトナム各地の地方自治体、企業に加え、各国大使館など海外からの協力を得て、国際色豊かな人気の文化交流イベントに成長している。

この日は、各国の在ベトナム大使や、ベトナム国内で活動する海外の文化団体代表者ら、また国内外のメディアや、全国の地域政府当局関係者らも駆けつけた。開幕式典では、ファム・ビン・ミン副首相兼外務大臣夫人でもあるグエン・グエット・ガー大使が、参加した各国の代表者や企業関係者らに、「フェスティバルをはじめ、近年のベトナムでの慈善活動への協力と貢献に感謝します」とあいさつした。

フェスティバルには、各国の大使館やベトナムで活動する海外の団体など、計90の組織が130の屋台やブースを開設し、各国や地域の料理を作って販売した。ベトナム外務省の関係機関や各地の企業も出展し、多様なベトナム料理や各国の料理がふるまわれた。

その場で食べられる料理のほか、国内外の食材や手工芸品、各地の特産品、民芸品が販売された。さまざまな国や地域の民族芸術なども披露され、訪れた参加者らを楽しませた。

過去5回の開催で、フェスティバルは約200億ドン( 約8万5800ドル)の寄付金を集め、ベトナム全国の10の省と都市で、障害をもつ人々や孤児、貧しい女性などの恵まれない人々の支援活動に充てられている。過去には、この資金を活用し、北部山岳地帯のイエンバイ省での幼稚園が設立されたり、南部ロンアン省に橋が建設されたりした。また、南部のバリアブンタウ省では貧しい学生のために10件の奨学金が設けられほか、ハザン省、ビンフック省、ナムディン省で少数民族の学生や障害児たちの支援活動にも活用されている。