ベトナムの2019年、幕開けを祝う 各地で花火やイベント開催

新年といえば旧正月がメインとなるベトナムだが、年々、西暦の年明けもにぎやかになっている。2018年から2019年をまたぐ瞬間を花火で祝うなど、新年を祝うムードに包まれた。

ホーチミン市では、目抜き通りのグエン・フエ大通りが歩行者専用とされ、人々が繰り出した=写真㊤=。通りでは新年をともに迎えるカウントダウンが催され、若者に人気のある歌手やダンサーらが登場して、楽しい雰囲気を盛り上げた。

また、ダムセン文化公園にはLEDを駆使してさまざまな映像が楽しめる新年のディスプレイが飾られた。集まった多勢の市民らは、大空へ舞う火の鳥をテーマとした光のショーを楽しんだ。トゥー・ティエムトンネルの上空では花火が上げられ、近隣するバックダン埠頭には、おおぜいの市民らが花火を見に集まった。

中部のダナン市では、小雨が降り、気温も低かったが、9月2日広場で行なわれたカウントダウンパーティへの参加は盛況だった。

首都・ハノイも、この冬もっとも厳しい寒波に見舞われたが、ホアンキエム湖周辺の歩行者専用道路には、新年を祝うため、何万人もの人々が押し寄せた。ハノイでは、市中心部のリタイトー広場やドン・キン・ギア・チュック広場、8月革命広場やハンダイスタジアムなどで新年を祝う催しが行なわれた。

ハノイ市の西湖(タイ湖)では、年末から新年1日にかけて、新年の到来を祝うイベント「妖精の世界」が1日まで行なわれた。広いタイ湖の沿岸一帯でストリートミュージックの演奏などが繰り広げられたほか、人工的に雪を降らせたゾーンも設けられて、幻想的な雰囲気が広がった。

古都・ホイアンでは大晦日の12月31日から新年にかけて、3000個の提灯と50個の熱気球で新年の到来を祝うイベントが、市内のホイアンインプレッションテーマパークで行われた。ホイアン市がユネスコの世界文化遺産に承認されて20年を記念して開催されたもので、幻想的な光が人々を魅了した。