貧しい人々にテトの贈り物 バインチュン作りの慈善活動

恵まれない人々に贈る恒例の「青いバインチュン作り」の慈善活動が、旧正月(テト)を前の今月24~26日、ハノイ市のベトナム文化観光村で行なわれる。もち米や豚肉などを青い葉で包んだテト料理、バインチュンを、貧しい人にも味わってもらおうと、文化観光村と文化・スポーツ・観光省が企画し、毎年多くの市民らが参加している。

バインチュン作りなどの慈善活動は、テト(今年は新暦2月5日)を前に毎年企画され、今回は「困っている人を手助けし、愛を分かち合おう」がテーマ。さまざまな社会組織、企業、慈善活動家などから資金の支援を受けて、文化観光村や文化・スポーツ・観光省の職員、ハノイのファップバン村の仏教徒、チャンコックトアン大学の学生ら、ウオックレー手工芸村(ハノイ市タインオアイ地区)の職人や国内外から訪れた人々がいっしょに、バインチュンを作る=写真、前年の様子。

主催する実行委員会によるとバインチュン2つと米、暖かい服や本、ノート、あめなどを詰めたプレゼントを700個、プレゼントとして作る予定という。出来上がった贈り物は、中部クアンチ省やハノイの貧しい人々、枯葉剤の被害者などに贈る。

24日には、文化観光村に、悪を追い払うとされるテトの縁起物の「ネウの木」も立てられる予定。ネウの木は、竹から作られた縁起物で、新年の平安や先祖拝礼を意味し、悪を遠ざけたり、ベトナムの54の民族コミュニティの発展を願うなどの意味が込められている。