フック首相 港湾労働者らにテトの激励 ハイフォン市

ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、旧正月(テト=今年は新暦の2月5日)を前に、ベトナム北部の港湾都市、ハイフォン市で開かれたベトナム全国労働連合(VGCL)のテト集会に出席し、ハイフォン港株式会社の労働らを激励した。200個余りの新春の贈り物を持参したフック首相は、「労働者を含め、ベトナムのあらゆる人々が旧正月を迎えられることが幸せだ」とあいさつした。

ベトナム全国労働連合は、労働者や低所得者層らがテトを迎えられるよう、毎年、各地でさまざまな支援を展開している。

集会に参加したフック首相は、党や政府を代表し、ハイフォンの全労働者に向けて新年の祝辞を述べ、休暇中の労働者らの家族再開や団らんを祈った。また、港湾労働者の組合員や労働者が労働規律を厳守しながら、職業技術と生産性を向上させ、「地域や国にさらに貢献してほしい」などと激励した。

また、昨年ハイフォンで達成されたさまざまな社会経済的発展が今後、福祉施策の恩恵を受ける人々や低所得者層の支援に充てる財源の確保につながるとし、「社会保障政策の促進や国防の充実、再発展に向けた投資なども実現できる」と語った。

ベトナム労働総連合に対しては、労働組合員や従業員、社会福祉の恩恵を受ける世帯出身者などを支援してきた活動を称賛した。

労働者らとの対面に先立ち、フック首相はハイフォン市の行政当局幹部らとも面談=写真。地域別にみた2018年の国内総生産(GDP)成長率で、ハイフォン市が全国1位の16.27%となり、全国平均(7.08% )の約2.3倍となったことから、同市の社会経済的発展を高く評価した。

ハイフォン市は近年、複数のハイテク農園が開設され、全行政区が国の認める新農村地区に承認されるなど、農業分野での発展が目覚しいほか、自動車製造など、工業面でも全国をリードしている。