低所得層の無担保融資枠倍増へ=政府、ヤミ金融撃退へ本腰

 ベトナム政府は貧困削減とヤミ金融撃退への取り組みの一環として、担保なしで融資を求める低所得層への融資限度額を従来の2倍にする方針を示した。ベトナム・ニュース紙(電子版)が伝えた。

 新たな取り組みは3月1日から実施する。低所得層の借入限度額は、これまでの5000万ドンから最大1億ドン(4300ドル)になる。融資を実行するのはベトナム社会政策銀行(VBSP)とベトナム農業地方開発銀行(アグリバンク)で、融資期間は最長120カ月。
 新政策は貧困対策に加え、貧しい人々が法外な金利で貸し付けるヤミ金融を利用しないようにすることが狙い。経済的に苦しい人達を餌食にするヤミ金融会社は最近急増しており、社会に悪影響を及ぼしている。
 ベトナム国家銀行(SBV、中央銀行)の銀行監督局は、収入が安定しない人々がヤミ金融のターゲットになることが多いと指摘。多くが郊外に住み、医療費や食品に使うお金を必要としているこうした人たちのため、銀行は郊外地域にも公式な融資事業を拡大し、ヤミ金融撃退を手助けすべきだとしている。
 ベトナム中銀のダオ・ミン・トゥ副総裁は、ヤミ金対策としてアグリバンクに調査を要請。約5兆ドンの消費者融資パッケージの手続きを早急に進め、提供することなどを求めた。
 トゥ副総裁によると、借り手の早急な要望に正規に対応する柔軟な融資政策は、郊外に住む低所得者と農家を資金面で支援することが目的で、実施されればヤミ金を利用する者はいなくなると語った。(時事)