ハノイ、ホーチミン市でガソリン不足の兆候=製油所の不調で供給減か

 【ハノイ時事】ベトナムのオンラインメディアVNエクスプレスなどは26日、首都ハノイや最大商都ホーチミン市などでガソリン不足の兆候が見られると報じた。レギュラーガソリンの一種「RON95」などの供給が落ち込んでいる。複数のメディアによれば、日本の出光興産などが出資して昨年11月に商業運転を始めた北中部タインホア省ギソンの製油所で問題が生じたことが一因という。

 これに対し商工省は、国内需要に見合う量の石油供給は可能として、社会の動揺抑止に努めた。「ホーチミン市の法」紙(電子版)も、ギソン製油所の操業は26日に正常に復しており、不安はないとする石油流通業者の見方を伝えた。

 ベトナムの製油所は、ギソンと中部クアンガイ省のズンクアットの2カ所。国内調達では足りない分を補う輸入に関しては、主な輸入相手である韓国で石油精製設備の補修が予定されるため、大規模な上積みは難しいとみられている。

 一方、ベトナムはガソリンや石油製品の小売価格を政府が定めている。最近の国際市況の上昇にもかかわらずインフレ抑止の観点から小売価格は据え置かれており、一部メディアは、石油販売業者が損失を避けるために「売り惜しみ」している可能性を指摘した。