65歳以上、20年には総人口の13%に=当局が予想報告

 ベトナムのオンラインメディア、ザンチーなどによると、同国の労働・傷病軍人・社会事業省社会支援局は先ごろ行われたシンポジウムで、ベトナムは高齢化が急速に進んでおり、2020年までに65歳以上の高齢者が総人口の約13%を占めると予想されるなどと報告した。

 同省が発表したリポート「人口高齢化に対応した包括的な政策の構築」によると、ベトナムには現在、65歳以上の高齢者が約1130万人いるが、このうち90歳以上が約35万人、80歳以上が約180万人に上る。ベトナム人の平均寿命は74歳で、高齢者の70%が地方に暮らしている。
 また、高齢者の96%が公的な健康保険に加入しており、全国の約100カ所の国立・省立病院は老人病科を設置し、高齢者を優先して8000床以上のベッドを割いている。ベトナム高齢者協会が行う「高齢者のための行動月間」などのキャンペーンも効果的に展開されている。
 シンポジウムでは、ベトナム高齢者協会のファム・ティ・ハイ・チュエン会長が、高齢化社会への対応は高齢者の要望を満たすためだけでなく、他のすべての年齢層に対する高齢化の影響を解決することにつながると話した。
 労働省のグエン・ティ・ハー副大臣は、このシンポジウムが高齢者や高齢化問題に取り組む各機関同士の協力を促進する機会となるよう期待すると述べた。さらに、高齢者の雇用や健康ケア、社会福祉などに関連した具体的なプログラム作成には、業界と各機関が協力するとともに、国連人口基金からの技術支援が必要不可欠だと指摘した。
 一方、高齢者法の改正については、シンポジウムの出席者から、高齢者が働くための好ましい条件をつくるとともに、企業、家族、地域社会による高齢者ケアを促す政策を整備すべきだとの意見が上がった。また、社会福祉手当の受給資格年齢を75歳に引き下げることを提言し、特に遠隔地や山岳地域、島しょ部に住む高齢者や、困難な環境にある人々が優先されるよう訴えた。(時事)