19年、12万6300ヘクタールを稲作から他の作物に転換=ベトナム南部

 ベトナム農業・地方開発省栽培局によると、メコンデルタを中心とするベトナム南部地域は2019年、計12万6300ヘクタール超の水田を他の作物栽培に転換することを計画している。気候変動への対応や農家の収入増を図るのが狙いだという。オンラインメディアのベトナムネットなどが伝えた。

 農家は、同じ耕作地でコメとコメ以外の作物の両方を生産するか、コメの生産を完全にやめて別の作物に切り替えるかの二つの選択肢がある。すでに、2018~19年冬春期米の耕作地の計3万2840ヘクタールで、トウモロコシやピーナッツ、大豆、ゴマ、オレンジ、ザボン、マンゴー、ドラゴンフルーツなどの栽培が始まっている。今後もコメからの転作は増える見通しだという。
 同局によると、コメから他の作物栽培に転換すれば、生産する作物の多様化や高い経済効果が見込めるだけでなく、年々干ばつが深刻化する中で水の節約になるほか、土壌の改善や害虫などの病気予防にも効果がある。
 ただ、小規模生産、機械化の遅れ、労働コスト上昇による競争力の低下や、灌漑(かんがい)施設の未整備といった問題がある。
 メコンデルタ最大の果物生産地であるティエンザン省の当局はこれまで、海水侵入や干ばつの影響を受けやすい地域で農家にコメ以外の作物への転換を促してきた。コメ以外に野菜の生産も始めた農家は収入が数倍に増えており、同省では2013年以降で約5万7000ヘクタールの水田が他の作物栽培に転換されている。(時事)