「フン王記念日」の祝日の14日、歴代のフン王らに敬意を示す伝統祭事や祭りが、ベトナム各地で行なわれた。ベトナム東北部、フート省のギアリン山にあるフン寺歴史遺跡地区では、ベトナム国会のグエン・ティ・キム・ガン議長らが、祭壇に線香や花を捧げた=写真。

旧暦の3月10日にあたるフン王記念日は、ベトナム初の国家とされる伝説のバンラン国の18代の歴代王たちを称える日。儀式には、ガン国会議長をはじめ、政治局員や党・省、フート省の職員らが参加した。

挨拶したフート省人民委員会のブイ・バン・クアン委員長は、フン王らの国への貢献や、海外の侵略者から国民を守った王らの勇気と闘志を称えた。さらに、ドイモイのもとで確立された成果をあげながら、「今後もベトナム共産党の指導のもと、多世代にわたるベトナム人がともに手を携え、困難を乗り越え、さらに文明化された、豊かで美しいベトナムを築くのに尽力する。また、地域や世界の平和の確立に貢献していく」との決意を述べた。

この日、ベトナム人は伝統的に各地の寺を参拝し、フン王や先祖に線香や捧げもの、花などを供えるのが慣わし。また、各地でさまざまな祭りや伝統的な遊びなども行なわれ、海外からの観光客らも大勢、見物に訪れた。

南部のホーチミン市では、9区にあるフン王を記念した歴史民俗文化公園で、フン王に花や線香を捧げる儀式が行われた=写真

政治局員で党行政委員会のグエン・ティエン・ニャン事務局長は、革命時代の戦士らと市関係者、文化人、宗教家らとともに、儀式を執り行った。また、集まった市民もフン王を称え、祭壇に線香や花を手向けた。