フーイエン省の農家、バイオマス発電向けサトウキビ売却で高収入

 ベトナム中南部フーイエン省では、1万世帯を超える農家が収穫したサトウキビを地元のバイオマス発電所に売却し、農産物の取引業者向けに販売するよりも高い収入を得ている。トイチェ紙(電子版)が伝えた。

 バイオマス発電は、再生可能な有機性のごみ(丸太、森林くず、作物の残余など)を熱源とするもので、化石燃料に比べ二酸化炭素の排出量を削減できる。
 精糖大手KCPベトナム・インダストリーズは、砂糖生産施設のそばで30メガワットのバイオマス発電所を操業しており、農産物の取引業者よりも高値で地元農家からサトウキビを購入している。同施設は2016年に建てられ、サトウキビ搾汁後の搾りかす「バガス」を熱源として使用。KCPは毎年の収穫で30万トン前後のバガスを源に、地元向けに送電を行っている。
 KCPのサトウキビ買い取り価格は1トン当たり82万~86万ドンと、ト取引業者の言い値を約10万ドン上回る水準だ。
 サトウキビ農家のダン・バン・サム氏によると、KCPは収穫したサトウキビの全てを買い取ることや、肥料、種などを無制限で供給することを約束しているという。
 フーイエン電力会社の幹部によると、KCP発電所からの電力生産は、省全体の10%以上を占めているという。(時事)