メコンデルタ、数千世帯が水不足に直面=干ばつと海水侵入で

 オンラインメディアのVNエクスプレスによると、ベトナム・メコンデルタ地域の数千世帯が、干ばつと海水侵入のダブルパンチで生活水不足に直面している。

 現在、一部の地域で、淡水が1立方メートル当たり20万ドン(約1000円)まで値上がりしており、地方自治体は給水タンク車で水を配っている。
 ロンアン省カンズオック県の住民によると、地域の貯水池はすべて干上がっており、淡水の値上がりで家族4~5人の水代だけで毎月約100万ドンに上っている。そのため、コメのとぎ汁を作物への散水や家畜の飲み水に使用したり、入浴は塩水で行ったあと最後に淡水で素早くすすいだりするなど、あらゆる方法で節水に努めている。
 こうした事態を受け、ロンアン省では軍が3台のトラックを使って1日約20立方メートルの淡水を毎日運んでいるという。
 一方、チャビン省は深刻な干ばつに見舞われており、農業用水の不足が心配されている。用水路の淡水は肥料や農薬による化学汚染や病原菌の残留があるため、雨期まであと1カ月以上、待たなければならない。
 地元当局によると、今年の海水侵入は昨年より深刻で、主要な運河は塩分濃度が10~30ppt(千分率=パーミル)と高くなっている。
 ただ、カントー大学気候変動研究所のレ・アイン・トゥアン副所長による、今年の干ばつ・海水侵入は16年ほど深刻ではない。16年のメコンデルタ地域は、歴史的な干ばつと塩水の侵入に見舞われ、16万ヘクタールの土地が塩化し、5兆5000億ドンの損害が発生した。(時事)