豚肉の輸入拡大へ=アフリカ豚コレラによる供給不足回避

 ベトナムはアフリカ豚コレラの影響による供給量の不足分を補うため、今後、豚肉の輸入を増やす予定だ。ベトナム紙ベトナム・ニュース(電子版)などが伝えた。

 ベトナム商工省傘下の商工情報センターによると、国内の豚肉価格は大幅に値下がりしている。北部では、1キロ当たり2万5000~3万4000ドンと、1カ月前に比べて3000~6000ドン下落。 南部も、同3万5000ドンと5000~1万ドン安くなっている。
 商工省によると、2019年1~4月に全国の総飼育数の5%に相当する約150万頭のブタが殺処分され、豚肉の供給量が減少した。一方、値段が急落したことで、市場は短期的に安定し、需要が回復する可能性がある。
 現在、アフリカ豚コレラは53省・市で確認されており、さらに拡大する可能性も高い。一度終息した地域の再発も起きており、大規模養豚場に広がる懸念は依然続いている。
 オランダの農業金融機関ラボバンクは、アフリカ豚コレラの影響で19年のベトナムの豚肉生産量が少なくとも10%減少すると予想。政府の努力にもかかわらず、新たな発生が続いているため、ベトナム人1人当たりの豚肉消費量が最大7%減少するとも予想している。
 豚肉の主要市場であるホーチミン市では、アフリカ豚コレラの発生はまだ確認されていない。ただ、周辺地域では発生しているため、同市人民委員会は大手の食肉各社と連携し、安全な豚肉の備蓄を進めている。(時事)